Craft Garden

1993年生まれのゆとり世代の僕が、アニメや映画、読んだ本の感想や、社会に対する不満などを書いてます。

【TYPE‐MOON・『空の境界』20周年】今こそ『空の境界』を読み直し、そして見直す

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来年2018年で誕生から20周年を迎える『空の境界』。

以前のエントリーで紹介した『魔法使いの夜』がTYPE‐MOONの原点であるならば、『空の境界』原点中の原点とも称される作品です。

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Fateシリーズで勢いを増すTYPE‐MOONの原点中の原点とも称される『空の境界』を、誕生から20周年を迎える今こそ、読み直し、そして見直そうではありませんか。

『空の境界』とは

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主人公である少女、両儀式と、その周辺の人物を巡る物語。

1998年10月に奈須きのこ氏による同人小説としてWEB上に掲載されたのが初出です。

2004年6月に講談社ノベルスより一般書籍として刊行され、2007年11月には講談社文庫より文庫版が全3巻刊行されています。

2007年12月からは『Fate/Zero』や『Fate/stay night-Unlimited Blade Works-』でお馴染みのufotableによる劇場アニメ7部作が公開されています。(お馴染みとはいえ『空の境界』の方が先に製作されています)

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【映画の感想】『ダンケルク』/戦争映画の新たな大傑作!圧倒的な映像美で戦争の恐怖を語りかけてくる

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クリストファー・ノーラン監督の最新作『ダンケルク』。

第二次世界大戦のダンケルクの戦いにおいて行われた連合国軍の撤退作戦、「ダイナモ作戦」を描いた映画です。

結論から言うと大傑作!

本当に素晴らしい映画でした。


映画『ダンケルク』予告(第三弾)

※以下ネタバレ注意

「ダイナモ作戦」とは

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本作を鑑賞する前に、ダンケルクの戦いについてご存知のない方は、予め簡単でもいいので、一体どのような戦いであったのかを知っておくと、より本作を楽しめると思います。

ここで簡単にダンケルクの戦いとダイナモ作戦について解説します。

第二次世界大戦が始まった約8か月後の1940年5月にドイツ軍がフランスに侵攻。

ドイツ軍は最新型の戦車や航空機を中心とした電撃戦により、連合軍をフランスの最北端の都市、ダンケルクに追い詰めました。

英国のチャーチル首相はダンケルクに追い詰められたイギリス軍とフランス軍約35万人を救出するように命じます。

これがダイナモ作戦です。

この大撤退作戦にはイギリス国内から民間の漁船やヨットまでを総動員されました。

この作戦を描いたのが『ダンケルク』です。

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【日野皓正ビンタ騒動】体罰は日本の伝統なのか?

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世界的トランペット奏者の日野皓正氏が、ドラムを叩いていた中学生の髪を掴み往復ビンタしたという騒動。

日野氏曰く、中学生とは信頼関係があり本人も感謝していると言っているようで、日野氏を擁護する人も多くいるようです。

僕は体罰は絶対に反対の論者なのですが、体罰容認の方々は「体罰を否定的に捉えているのはここ何十年かだけ」といった体罰は日本の伝統であるかのような発言をよくします。

戸塚ヨットスクールの校長である戸塚宏氏は「日本の歴史が二千年あるとしても、体罰を否定しているのは、最近の三十年間だけで、あとの千九百七十年間は肯定されているのである」と自身の手記に書いています。

しかし体罰は本当に日本の伝統なのでしょうか?

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【TYPE-MOONの原点】Fateの勢いがある今こそ「魔法使いの夜」をプレイしようじゃないか

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スマートフォン向けゲームである「Fate/Grand Order」やアニメ「Fate/Apocrypha」で盛り上がりをみせているTYPE-MOONのFateシリーズ。

10月には劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」の公開を控え、2018年冬にはテレビアニメ「Fate/EXTRA」が放送される予定です。

今後もこの勢いが衰えることはないのだろうと思います。

しかしこのFateシリーズの勢いのある今こそ、TYPE-MOONの原点であるノベルゲーム「魔法使いの夜」をプレイしようではありませんか!

youtu.be

「魔法使いの夜」とは

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「魔法使いの夜」はFateでお馴染みの奈須きのこによる未発表小説をノベルゲームとして再構成したもの。

2012年4月12日に発売され、「月姫」「空の境界」「Fate/stay night」などのTYPE-MOON作品の原点となる作品で、それぞれの作品とはハイパーリンク、つまり同一世界の物語です。

あらすじは以下コピペ。

1980年代後半の地方都市・三咲町。この町では、「坂の上にあるお屋敷には、2人の魔女が住んでいる」という噂があった。田舎から三咲町に引越して来た男子高校生・静希草十郎は、ある日、転校先の生徒会長・蒼崎青子が魔法を使っている所を偶然目撃してしまう。しかし、電気もない程の田舎で育った草十郎は、都会の人間ならそんなことも出来るのではないかと勘違いしてしまっていた。一方、青子は同居人・久遠寺有珠から草十郎を殺すように言われ、彼の抹殺を決意する。実は、青子と有珠こそ例の屋敷に住む魔女だったのだ。しかし、紆余曲折の末、草十郎の命は助かるが、魔術の秘匿の為、青子と有珠に監視される形で、久遠寺邸で共同生活を送る事になった。

「魔法使いの夜」の魅力その1:美しい筆致で綴られたシナリオ

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ノベルゲームというからにはやはり最も大事なのがそのシナリオだと思います。

昼間の日常の世界と、魔術や戦闘シーンが描かれている非日常の世界がうまく書き分けられています。

この書き分けが本当に美しく、2010年代の御伽話を読んでいるような気分になることも。

そこら辺に氾濫しているノベルゲームのシナリオとは全く違いますので、読書は好きだけどノベルゲームのようなシナリオは嫌いだという方にもおすすめです。

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【映画の感想】『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』/酷評の嵐!肯定派にも否定派にも賛同できない

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岩井俊二氏のドラマ作品が原作のアニメで、公開前から非常に話題になっている作品です。

制作がシャフトで、新房昭之監督という『魔法少女まどか☆マギカ』のコンビとしても話題になってます。


「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」予告3


ストーリーは以下コピペ。

夏休み、とある海辺の町。花火大会をまえに、
「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか?平べったいのか?」
で盛り上がるクラスメイト。そんななか、典道が想いを寄せるなずなは母親の再婚が決まり転校することになった。
「かけおち、しよ」
なずなは典道を誘い、町から逃げ出そうとするのだが、母親に連れ戻されてしまう。それを見ているだけで助けられなかった典道。
「もしもあのとき俺が…」
なずなを救えなかった典道は、もどかしさからなずなが海で拾った不思議な玉を投げつける。すると、いつのまにか、連れ戻される前まで時間が巻き戻されていた…。何度も繰り返される一日の果てに、なずなと典道がたどり着く運命は?


「結局子供ってのは大人に対しては無力だよね」ってことを思わせられた作品でした。

ただ僕はアニメとして面白いとは思えませんでした。

別にアニメにしなくてもよかったんじゃない?という感じ。

ネット上でも酷評の嵐で、肯定的に捉えている人が本当に少ない。

だけど僕はネット上でよく見る肯定的な意見にも否定的な意見にもあまり賛同できないのです。

文学的でも考察系でもない

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肯定的な意見としてよく見るのが「文学的」という意見。

しかしそこまで高尚なものとは思えませんでした。

また「考察系」という意見もなんか違うような気がして、話自体は子供にとって都合の良い想像の世界の話で、非常に単純で分かりやすくて特別考察なんて必要ないのでは?と感じました。


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【映画の感想】『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』/誰もが知ってるマクドナルドのあまり知られていない創業の話

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世界最大のファーストフードチェーンであるマクドナルド。

そのマクドナルドの創業の話を映画にしたのが『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』です。

僕が今年見た映画の中で一番面白かった!

そしてマクドナルドに対して微妙な気持ちになるような映画でありました。


映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』予告


創業者はマクドナルドさんではなかった

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マクドナルドの創業者はレイ・クロックという人物で、本作の主人公もそのレイ・クロックです。

「えっ、マクドナルドさんじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、実は違うんですね。

ただマクドナルドのシステムを初めて考案して、実際にマクドナルドという店を始めたのはモーリス・マック・マクドナルドとリチャード・ディック・マクドナルドの二人の兄弟。

レイ・クロックはシェイクを作るためのミキサーのセールスマンで、それをマクドナルドに売り込みに来たときにそのシステムに驚くのです。

注文すると包み紙に包まれたハンバーガーが30秒で出てくるシステムに驚いたレイ・クロックはマクドナルド兄弟にチェーン展開しないかと提案。

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ここからレイ・クロックがマクドナルドの権利をマクドナルド兄弟から奪い去っていく実話が描かれているのがこの映画です。

どうやって奪っていったのかは是非とも映画をみていただきたいのですが、レイ・クロックという人物は成功の為には手段を選ばない人物で好き嫌いが分かれそうです。


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【戦争漫画】『ペリリュー 楽園のゲルニカ』/3頭身の可愛らしい兵隊さんで描くペリリュー島の戦い

大東亜戦争の激戦地であるペリリュー島での戦いを描いた武田一義先生の漫画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』という漫画が非常に素晴らしい!

今まで戦争を題材にしたいろんな漫画を読んできましたが、この漫画程多くの人に読んで貰いたいと思った戦争漫画は初めてかもしれない。

現在もヤングアニマルで連載中とのこと。

第46回 日本漫画家協会賞【優秀賞】を受賞されています。

日米が激戦を繰り広げたペリリュー島の戦いとは?

2015年に天皇皇后両陛下の慰霊訪問で話題となったペリリュー島。

日本から直線距離にして南におよそ3200キロの地点にある小さなサンゴ礁の島です。

この小さな島を守るために、我々の先人達は米海兵隊と激戦を繰り広げました。

この戦いに関しては2年前に一度記事にしているので、詳しく知りたい方は是非そちらを参照にしてください。

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さらに詳しく知りたい方は、『ペリリュー・沖縄戦記』という戦いに赴いた元海兵隊員の著書も是非読まれてください。


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