Craft Garden

1993年生まれのゆとり世代の僕が、アニメや映画、読んだ本の感想や、社会に対する不満などを書いてます。

【書評】『「カルト宗教」取材したらこうだった』/藤倉善郎

本書はフリーライターで「やや日刊カルト新聞」の主筆である藤倉善郎氏の「カルト宗教」への取材体験を綴った書である。本書を読了したのは少し前のことなのだが、是非とも一人でも多くの方に読んでほしいと思い紹介することにした。

 

本書ではカルト宗教(本書で登場する団体は「ライフ・スペース」、「ラエリアン・ムーブメント」、「パナウェーブ研究所」、「ひかりの輪」、「ホームオブハート」、「ヨハン早稲田キリスト教会」、「幸福の科学」、「統一教会」、「ベストグループ」、「親鸞会」、「日本平和神軍」)や、悪質な自己啓発セミナーへの潜入取材の体験が綴られているが、非常に読みやすい内容ですらすら読める。また著者のイデオロギー性のようなものが全く感じられないのも良かった。

 

それで著者のカルトへの取材体験を読んでいて、その取材内容や、カルトのとんでもぶりに(どれだけとんでもなのかは是非とも本書を読んでいただきたい)思わず笑ってしまうようなことも書いてあるのだが、何よりも私達一人一人がもっとカルトというものを知る必要があると改めて感じた。カルト宗教というものは、意外と身近に存在しているのである。そして自分の家族、友人がいつカルト宗教の被害に遭うかわからない。もしそのようなことが起きてしまった場合、「カルト宗教」がどのようなものか知っているのと知らないのとでは大きく違うだろう。何せ相手は常識が全く通用しない団体だ。カルトに巻き込まれたせいで不幸になってしまう人々がたくさんいる。「カルト宗教」を知るということは自分や身の回りの人々を守ることに繋がるはずだ。

特に私は1993年生まれで所謂「オウムを知らない世代」と言われている世代でもある。最近ではオウムを知らない若者達がアレフに多く入信しているということも聞くし、私の通う大学内でも宗教の勧誘が発生しているというのも耳にしている。

本書のまえがきでも書かれているが、カルト問題は決して他人事ではない。いつ自分が、周りの人々がカルトに巻き込まれるか分からないのだ。少なくとも自分の周りにいる人達だけでもカルトの手から守りたい。

また本書では著者がカルトから受けた抗議の内容や、それに対する対応、カルト問題に関する報道のあり方についても詳しく書いてある。私もこれらを参考にしてカルト・ウォッチングをし、情報発信できることがあればしたいと思う。

 

最後に、著者の藤倉氏の命がけの取材ぶりには脱帽である。当ブログは「やや日刊カルト新聞」とその主筆である藤倉善郎氏を応援する。

 

「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島社新書)

「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島社新書)

 
「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島SUGOI文庫)

「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島SUGOI文庫)