Craft Garden

1993年生まれのゆとり世代の僕が、アニメや映画、読んだ本の感想や、社会に対する不満などを書いてます。

8月ジャーナリズム

我が国には「8月ジャーナリズム」という言葉があるのですがご存知でしょうか?
8月は、広島・長崎の原爆の日終戦記念日などがあるためか、毎年テレビや新聞などのメディアで大東亜戦争(太平洋戦争)に関する番組や記事をよく目にするようになります。
これが「8月ジャーナリズム」と言われています。
僕は毎年、この8月ジャーナリズムを、目を通せる範囲は目を通しています。

この8月ジャーナリズムは「戦争を風化させないために必要」といった肯定的意見と「8月だけ取り上げるのはおかしい」などといった否定的意見があり賛否両論です。

僕自身はというと、現在の8月ジャーナリズムについては肯定的でもあり否定的でもあります。
その理由として、8月に大東亜戦争(太平洋戦争)について取り上げることは戦争を風化させないためにも必要であり、国民が先の戦争に関していろいろと考えてみる機会が必要なのではないかと考えてもいるのですが、大東亜戦争(太平洋戦争)の姿に8月ジャーナリズムが迫っているのかどうかということには疑問を感じます。

実際、報道される内容には、歴史的事実とは異なり(南京大虐殺日韓併合問題など)、かつての日本軍の行いは全て悪であるかのような前提があったりもするのです。
また、報道機関がかつて自分達が戦争を煽ったことを反省するようなことがほとんど、8月ジャーナリズムの中で見受けられません。

そして、戦争は悲惨であるということばかりを訴えるだけではなく、それとはまた別に「なぜ戦争に負けたのか」「日本と連合国の兵器の比較」などといったことをもっと分析する必要があるのでは?と思うわけです。

しかし、最近の8月ジャーナリズムの番組はよくできているなと思うものも多くあります。特に昨年8月にNHKで放送された、NHKスペシャルの「知られざる衝撃波~長崎原爆マッハステムの脅威~」などは長崎原爆のマッハステムによる被害を研究して放送された番組ですが、非常に良かったと個人的に思います。

元343航空隊に所属しており、広島の原爆投下の瞬間を日本人で唯一上空から目撃した本田稔氏が語られていたことが非常に印象に残っています。
「日本は戦時中からガダルカナルにしてもニューギニアにしても山本長官の戦死にしてもなぜそうなったかの原因の調査をしない。責任性が全くない。だから同じことを繰り返す。」
「なんで原爆搭載機が飛来してきているのを分かっていて出撃命令を出さなかったのか。また繰り返すんですかねぇ」
つまり、せっかく得た貴重な情報を前線まで伝えず、同じことを繰り返してまた犠牲が出ると。
なんだか今の日本も当時と全く変わっていないのではないかという気がしてなりません。

8月ジャーナリズムの季節まであと一ヶ月。今月の末辺りからも見受けられるようになるかもしれません。
今年は戦後70年ということもあり、いつもよりも先の戦争についてメディアで触れられることが多くなるかと思います。
是非みなさんも、「8月ジャーナリズム」を様々な角度から見てみてはどうでしょうか。