Craft Garden

1993年生まれのゆとり世代の僕が、アニメや映画、読んだ本の感想や、社会に対する不満などを書いてます。

【映画の感想】『太陽の下で -真実の北朝鮮-』/現代のディストピアを映すドキュメンタリー

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KBCシネマにて見てまいりました。

本作は北朝鮮政府が演出する幸せそうな庶民生活の舞台裏を、モスクワ・ドキュメンタリー映画祭の会長を務めるヴィタリー・マンスキー氏が、危険を冒して撮影したドキュメンタリー映画です。


youtu.be

以下あらすじをコピペ

8才のジンミは模範労働者の両親とともに平壌で暮らしている。ジンミは金日成の生誕記念「太陽節」で披露する舞踊の練習に余念がない。エリートの娘を持った両親は仕事仲間から祝福を浴び、まさに“理想の家族”の姿がそこにはあった。ところがドキュメンタリーの撮影とは名ばかりで、“北朝鮮側の監督”のOKが出るまで一家は繰り返し演技させられ、高級な住まいも、親の職業も、クラスメイトとの会話も、すべて北朝鮮が理想の家族のイメージを作り上げるために仕組んだシナリオだった。疑問を感じたスタッフは、撮影の目的を“真実を映す”ことに切りかえその日から、録画スイッチを入れたままの撮影カメラを放置し、隠し撮りを敢行するが…。

自由のない現代のディストピア、北朝鮮


本作の主人公は朝鮮少年団に所属する8歳の少女ジンミ。

北朝鮮政府はジンミとジンミの両親の生活をドキュメンタリーとして撮影します。

そこにあるのは「この世の楽園」北朝鮮における幸せそうな家族の姿。

しかしそれは北朝鮮側が作り上げた家族の生活でした。

ジンミは綺麗な制服に身を包み、綺麗なバスで学校に通います。

そこではどんな教育をされているのかというと、アメリカや韓国、そして我が国日本を悪として教え、その悪を金日成が倒したと教えられていました。

教えているというか刷り込みと言った方が正しいのかもしれません。最近話題の某森友学園のようにね。


そして映画ではジンミの父親はとある紡績工場で主任として働き、母親は豆乳を生産する工場で働いているのですが、実際の職業は、父親は記者で母親は食堂店員。

なんと撮影のために実際とは違う職業を演じさせられていたのです。

他にもどこにでもありそうな家族の食事のシーンさえも実は全てが台本によって決められていた演出だったりと、自由のない北朝鮮の実態に衝撃を受けました。


確かに北朝鮮は「この世の楽園」ではなく自由の全くないディストピアでした。



ラストシーンのジンミの涙

ラストにジンミが涙するシーンがありますが、本作を見た人の多くはこのラストシーンが一番心に残っているのではないかと思います。

泣いてるジンミをなだめるためにスタッフが「何か楽しいことを思い出して」と言います。

しかしジンミから返ってきた言葉は「わからない。」

つまり今まで生きてきて楽しいことがなかったから、なにが楽しいかがわからない。

そしてスタッフが今度は「好きな歌とかはないの?」と言います。

すると金日成を称える歌を歌いだすジンミ。

もう本当に絶望的なシーンでした。

ジンミ一家はどうやら無事とのこと

本作を見た人は、ジンミの一家は現在どうなっているのかが気になることだと思います。

いろいろ調べてみたところ、どうやらジンミ一家は全員無事とのことです。

以下の記事がソース。
www.huffingtonpost.jp


ジンミ達が無事であることが分かったのは本当に安心しました。

しかし危険を冒してまで撮影してくれたロシアの撮影スタッフ一同は本当によくやってくれたと思います。

この映画は本当に多くの人に見ていただきたいです。