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1993年生まれのゆとり世代の僕が、アニメや映画、読んだ本の感想や、社会に対する不満などを書いてます。

【映画の感想】『ダンケルク』/戦争映画の新たな大傑作!圧倒的な映像美で戦争の恐怖を語りかけてくる

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クリストファー・ノーラン監督の最新作『ダンケルク』。

第二次世界大戦のダンケルクの戦いにおいて行われた連合国軍の撤退作戦、「ダイナモ作戦」を描いた映画です。

結論から言うと大傑作!

本当に素晴らしい映画でした。


映画『ダンケルク』予告(第三弾)

※以下ネタバレ注意

「ダイナモ作戦」とは

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本作を鑑賞する前に、ダンケルクの戦いについてご存知のない方は、予め簡単でもいいので、一体どのような戦いであったのかを知っておくと、より本作を楽しめると思います。

ここで簡単にダンケルクの戦いとダイナモ作戦について解説します。

第二次世界大戦が始まった約8か月後の1940年5月にドイツ軍がフランスに侵攻。

ドイツ軍は最新型の戦車や航空機を中心とした電撃戦により、連合軍をフランスの最北端の都市、ダンケルクに追い詰めました。

英国のチャーチル首相はダンケルクに追い詰められたイギリス軍とフランス軍約35万人を救出するように命じます。

これがダイナモ作戦です。

この大撤退作戦にはイギリス国内から民間の漁船やヨットまでを総動員されました。

この作戦を描いたのが『ダンケルク』です。

圧倒的な映像美と音響で描かれたダンケルク

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IMAXカメラで撮影された戦争はとにかく映像が美しい。

CGも極力排除し、実機のスピットファイアを飛ばして撮影するなど、ディティールも徹底されています。

そして本作の特徴は台詞がほとんど存在しないこと。

とにかく映像で僕たちにダンケルクの恐怖を語りかけてくる。

映像で魅せなければ映画ではないと、そう思わせてくれます。

そしてその映像に重ねられた銃撃音や爆発音、波の音などの効果音が大ボリュームで僕たちにも襲いかかってくる。

この映像と音響が僕たちもダンケルクの戦場にいるかのような錯覚に陥らせます。



陸・海・空の3つの視点

本作は撤退する兵士の視点、救出に向かう民間船の視点、援護に向かう英空軍のスピットファイアからの3つの視点で描かれています。

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撤退する兵士からの視点はドイツ軍による銃撃や空爆の恐怖がスクリーンから終始伝わってきます。

おかげで映画が始まった瞬間からラストまで終始緊迫しっぱなしでした。

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救出に向かう民間船からの視点では、空爆やUボートからの魚雷に怯えながらも、祖国の英雄を救出しに行く勇敢さに心が打たれました。

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そしてとにかくかっこよかったスピットファイア!

この映画はスピットファイアの映画といってもいいくらい。

撤退する兵士や船に襲い掛かるドイツ軍のハインケルHe-111やユンカースJu-87スツーカ、メッサーシュミットBf109を撃ち落としていく姿は本当に雄姿でした。

コクピットのディティールも本当に凄かった。

最も感動したスピットファイアのラストシーン

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僕が本作で最も感動したのはラストのスピットファイアのシーン。

燃料が切れた1機のスピットファイアがダンケルクの海岸上空を滑空。

そこに撤退する船に襲い掛かるスツーカ。

不気味な音を鳴らしながら急降下爆撃をしようとするスツーカを見てもうダメかと思った瞬間、エンジンが止まり滑空するスピットファイアがスツーカを撃墜。

歓喜する地上の兵士達。

そして夕焼けをバックにダンケルクの砂浜に着陸する。

もう何とも言えないくらい美しいシーンでした。

これは間違いなく映画史に残る名シーンとして今後語られていくのではないかと思います。

ノーランはスピットファイアを”帰還の象徴”として描いたのではないかなぁ。

戦争映画の新たな大傑作

大傑作とされる戦争映画は数多くあります。

『プライベートライアン』や『ブラックホークダウン』、『フルメタル・ジャケット』や『戦争のはらわた』。

本作『ダンケルク』も間違いなく大傑作として新たに仲間入りするのだろうと思います。

この大傑作を劇場で見ることが出来たことに喜びを感じます。

本作は絶対に映画館で見た方が良い作品だと思いますので、この大傑作を是非劇場で御覧ください。