Craft Garden

1993年生まれのゆとり世代の僕が、アニメや映画、読んだ本の感想や、社会に対する不満などを書いてます。

【本の感想】『「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす』/古谷経衡

本書は、著述家の古谷経衡氏が、不倫バッシングに代表されるような「不道徳」「不謹慎」と判断した相手を徹底的に叩くような人々を「道徳自警団」と定義し、その「道徳自警団」について分析した本です。

巨悪を叩かず不道徳を叩く「道徳自警団」は何故生まれたのか

古谷氏が定義する「道徳自警団」が我が国で生まれた背景には、日本経済がデフレにより停滞し、日本社会が全体的に金銭的余裕がなくなっているためだと言います。

面白い視点ですが、考えてみればそうですよね。

経済的に余裕があれば他人の不謹慎なんかに一々興味なんて持たないし、叩いてる暇もありませんからね(笑)

「道徳自警団」は「成長なき社会」の象徴という古谷氏の主張に納得です。




日本人は本当にマナーが良いのか?

本書における「道徳自警団」によるバッシングの例として政治家の不倫やアイドルの恋愛禁止等、様々な事例が挙げられていますが、中でも最も共感したのが、日本人はマナーが良いというのは嘘であるということ。

日本人は道徳性の高いマナーの良い民族であると、ネット上では保守論客やネット右翼たちが躍起になって喧伝していますが、僕も古谷氏と同じでとてもそうとは思えないんですよね。

道徳教育なんて意味ないのではないかと思うほど、飲食店やコンビニなんかで店員に対して横柄な態度を取る大人たちをたくさん見てきましたからね。

もちろん日本人全員が不道徳な人間だとは思いませんけど、保守論客やネット右翼が言うほど良くはないですよってことですね。

「道徳自警団」を消滅させる為には経済成長を

「道徳自警団」が誕生した背景がデフレによる日本経済の停滞にあるのらば、逆に経済成長すれば「道徳自警団」は消滅するということです。

現在アベノミクスの効果なのか、日本経済も多少は好転してきているのではないかと実感しています。

このままデフレを脱却まで突き進んで、息苦しい中世のような日本社会とはさよならしたいものです。