Craft Garden

1993年生まれのゆとり世代の僕が、アニメや映画、読んだ本の感想や、社会に対する不満などを書いてます。

【本の感想】『日本を蝕む「極論」の正体』/古谷経衡

本書は著述家の古谷経衡氏が、「TPPで日本が滅ぶ!」「安倍政権は日本会議に牛耳られている」等々、我が国に蔓延る極論の背景を考察した本です。

極論は閉鎖的な環境から発生する

古谷氏は本書で、極論とはコモンセンスから外れた物言い、つまり大衆の常識から外れた物言いであると定義しています。

そんな極論が生まれる背景には、第三者から監視・監査されない閉鎖的な環境から発生すると言い切っています。

特に第1章で取り上げられている「教育現場」での極論なんかは閉鎖的な空間が生んだ最たる例ですね。

日本共産党の極論も、TPPで国が亡ぶといった馬鹿げた極論も、日本会議が政権を牛耳っているという陰謀論めいた極論も、地方はそう遠くないうちに消滅するといった極論も、考えてみれば全て閉鎖的な組織から生まれています。

ぐうの音も出ないほど納得。

「TPP亡国論」や保守業界から発生する極論には本当に日々うんざりしていたので、本書を読んで少しスッキリしました。

本書を読めば、極論を言う集団がいかに世間と乖離した存在であるかがよく分かります。

また、古谷氏の別著『反日メディアの正体 「戦時体制」に残る病理』では、マスコミの報道が世間と乖離しているのは閉鎖的な空間が生むとされていて、本書とセットで読むと面白いかもしれませんね。



極論を冷笑しよう

古谷氏は極論を言う連中とは距離を取り、冷笑すべきだとしています。

それが極論の発生する閉鎖的環境、空間を監視・監査する役目になるとのこと。

本書を読んで僕もそう思いました。

僕もそんな異常な集団からは距離をとって冷笑していたいです。

確かにそんな集団に抗うのは孤独かも知れないですが、ショウペン・ハウエルの「孤独でいるときにのみ、人間は自由になれる」という言葉を信じて生きていこうと思います。